tomoomot + blog

自分は木地から塗りまでを一貫して制作しているけれど
言うまでのことでもないのだけれど
それが偉いとかすごいとかはまったくないと思っている
物事を習う初めがそれだったから　という縁と　
すきだからという頑固さと　ものずき
人に合った表現の仕方があると思うので
デザインをする人　木地だけを作る人　塗りをする人
専門の職人を尊敬している
どれもこれもやっている自分はまだまだまだ素人なのだろう
今はまだこれが気にいっているけれど
気骨と言われるくらい頑固なのでこのままなのだと思う

若い人で漆に木に携わる人と関心が少し増えているみたいでうれしく思う
いい器を作る人がたくさんいればいいと思う
自分は自分のできることを考えていきたい

たまに思い出すことば
ながくいい器を一つ作ろう

目を閉じて作る

何を作るよりまず先に
部屋を掃除して　
目をつぶっていたものに　目を向けてあげ
整えていく

かたづけ終えるとはじめて
自分に似合ったものと　大きさとが　わかってくる

たいせつなことは　気付かないようにしていることに
目を向けること

そうすれば　よくなる　

お鮨屋さんに注文を頂き
箸置きを作らさせていただきました

大切なこと

お店の雰囲気
店主の雰囲気
白木のカウンターに似合う
大したものにみえないこと
長年の使用に耐える
かたち　色　重さ　緊張感　清潔感　
お寿司がおいいしい

考えなくてはいけないことと
感じても足りないことがたくさんあって
たのしい時間を費やさせていただいた

ただの箸置きと言ってしまったらそれまで

僕の　ものを作る方向は
自分らしい形や色よりも　ごはん　なので
ごはんを食べつづけるかぎり
考えに終わりはない