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作り続けていると、
技術は前よりも少しは上達してくるのがわかるのだけれど、
時々、その上手く作れてしまったものが、とてもつまらなく感じる。
ならば上手く片付けないようにと、下手さを装ってみると、
いやなものにも感じる。
作り手の顔が見えているものは好きだけれど、
作り手の跡が見えることがかえって気持ちが悪く感じることもあるし、
作り手の跡を残さない仕事が気持ち良いと感じることもある。
上手くなると要領が良くなる。これは大事なことなんだけれど、
要領の良さだけで作るものはつまらなく感じてしまう。
おかげで考えさせられて時々手が止まる。
でもこんなことは、もっともっと上手くなってから言えることで、
下手くその自分が言うことではないのも知ってる。
見失わないように続けたい。
器のゆく先は、食卓の上だ。
その食事が少しでも楽しさを増すものであるように、
使うと少しでもわくわくできるような、気持ちがしゃんとするような、
そんな気持ちの良い器が作りたいと思っている。
福島三春のin-kyoさんでの展示を終え、
大切なことの再確認をしている。
展示にお出かけいただき、どうもありがとうございました。
お店でたくさんの方とお話ができ、いい時間を過ごさせていただきました。
更新もできないまま、秋になっていました。
かれこれお会いしてから9年になる、長谷川ちえさんのお店in-kyoで、
今年も秋に展示をさせていただきます。
in-kyoは東京の蔵前から、福島県の三春に春に移転をしました。
東京の8年で蔵前の街並みを少し変えていったように、
三春でも少しずつ街の一部になっていくのだろうと思います。
東北地方でも初めての展示。
どうぞよろしくお願いします。
Hanako.No1106の中で、
器を紹介していただきました。
https://magazineworld.jp/hanako/hanako-1106/
伊藤まさこさんが、ヨーガンレールの社員食堂で
お弁当にまつわるお話をされています。
野菜のお弁当は彩りも良く、季節の変化も感じられて
おいしそうです。
お弁当箱は、3月のババグーリ新宿伊勢丹店での展示で、
ババグーリの風呂敷包みと共に紹介させていただきます。
2016年 3月23日(水)から29日(火)まで
伊勢丹新宿店本館5階=イーストパーク/ババグーリ
作家在店日:23日(水)26日(土)27日(日) 午後2時~午後6時
だんだんと暖かくなり、外で過ごすのも気持ちのよい季節。
漆作家・宮下智吉氏のお弁当箱や入れ子のコップをご紹介いたします。
少し遠くの場所まで、あるいは近くの公園に、または庭のテーブルへ。
お気に入りの道具が一緒なら、より豊かな時間を過ごすことができそうです。
土台となる木地作りから自ら行う宮下氏の作品は
独自の表情をもった端正な佇まい。
合わせてババグーリは風呂敷を誂えました。ぜひご覧ください。
写真:白石和弘
子どもができて、よかったと思うことの中に、
いつも万全で仕事ができるとは限らない。と思えるようになったことがあります。
大好きな漆の仕事をするために、
以前は、家族に負担をかけてでも、自分の生活のリズムを崩さないように、
耳と目を塞いで、制作をしていたように思います。
子どもができて、一緒に過ごしながら、合間に制作もしながら、
思い通りには、制作が進まないことが多かった年でしたが、
生きていくってことは、常に万全にするために神経を尖らせるよりも、
思い通りに行くことが出来なくても、
その時間を楽しむことができる自分でいたいと思えるようになりました。
自分が作りたい器は、生活の中にあるものなので、
生活と一緒に成長していきたいと思います。
子どもに教えられることばかりです。