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初めての展示をしたアユミギャラリーは、
予備校生時代、毎日の日課が東京散歩だった時に、
たまたま入ったのが初めだった。
たしか写真展をやっていて、いい雰囲気だったことを覚えている。
それから何年かして、友人が展示をした時に訪れ、
あっここの場所来たことある!と思い出した。
自分が展示をしようと決めたのもその時。
オーナーの鈴木喜一先生と惇子さんにお会いして打ち解け、
展示を承諾していただいた。
初めての個展。
大切に住み継がれた場所に、漆の器が助けられている気がして、とても居心地がよかった。
居心地がとても良いアユミギャラリーで、自分の形ができるまで続けていこうと決めた。
あるとき先生と呑みながら、「宮下さんうちで10年ぐらいやってくださいよー」と言われて、
わかりましたっ!って返事をした。
修行で器の制作できず、展示を休んでしまったこともあったけれど、ずっと暖かく見守っていただいていた。
4年前。ふらりどこかに旅に出かけていくように、先生はいなくなってしまった。
その年は、お世話になっていた方の別れが重なり、子供も生まれた。
なにか、頑張らなくてはいけないと思わなければいけない年だった。
先生が何気ないように見せながら繋いでいた人の縁を、今は惇子さんと歩さんが、
また新たな形で守っている。
先生おかげさまで10年続きましたよ。
これからも、もちろん続けさせていただきますよ。
何気なく引き寄せられるように入った場所が、
今では自分にとってとても大事な場所になっている。
引き寄せられるって自発的よりも大事なんだ。
今月号の暮らしの手帳の「わたしの家」のページに、
鈴木惇子さんが紹介されています。ぜひお読みください。
おにぎりにはすごいちからがあるのだと思う。
あんなにお米好きな娘が、
なぜだか最近お米だけを食べなくなっていたのだけど、
三歳の娘も11か月の娘も、おにぎりの形にしただけで
よろこんでよく食べるようになった。
時間がなくてお弁当のおかずが作れない時、
梅干し弁当だと少しむなしいので、
おにぎりにしてみたらとてもうれしく、おなかも満足した。
おこめを手で握るだけの料理だけれど、
子どもにだったら、いつもより小さいほうが食べやすいとか、
自分にだったらもう少したくさん具を詰めようとか。
人に合わせた、柔らかさとか、塩加減とか。
握った人の愛情がダイレクトに伝わる料理なんだと。
喧嘩してると作れないし、嫌いな人のためには作れないだろうし。
それに感動してから、
おかずが少ない日のお弁当は、時間がなくてもおにぎりにしている。
角田真秀さんの料理教室におじゃまさせていただきます。
6月末にレシピ本「一汁一菜」をテーマにした共著を出版されることもあり、
教室のテーマは「一汁一菜」ということです。
場所は、
下北沢のfoglinenworkの2階です。
http://www.foglinenwork.com/jp/
7月5日6日
11時から14時まで。
参加費6000円
メニュー :とうもろこしの炊き込みごはん
夏野菜のカレー
タイのラープ
野菜の味噌汁 山椒仕立て
漆の器に盛り付けをして、基本的な漆の扱い方や、普段使うことの楽しさなどを
お話ししたいと思います。漆の器に関する疑問や手入れの仕方もお伝えしたいとおもいます。
詳細、お申込みに関しては、角田さん宛てにメールでお願いいたします。
sumiyalife@gmail.com
お申し込みは6月3日の21時から受け付け開始です!
詳しくは、角田さんのインスタグラムで!
よろしくお願いします。
先日の角田さんとの打ち合わせでは、
新月ということで、今後の目標を掲げました。
1.家族(身内)を大切にする。
2.早寝早起きの生活を続ける。
3.お金のことから逃げない。(お金を大切に扱う)
4.自分が学んだことは、すべて人に伝える。
5.自分と価値観が違う相手を認める。
こんなところでわざわざ書かなくてもいいのですけれどね。
恥ずかしいことをわざわざするのも今年のテーマなので。
ところで
週末 軽井沢でハーフマラソン走ってきました!
炎天下の新緑を駆け抜け、沿道の応援や、走り終えた方の応援が
身に沁みました。
走る前からスタート地点で、みんなが同じ目標に向かうこの一体感に泣きそうになりました。
アスリートではない、僕みたいに趣味で楽しく走りたい人がほとんどを占めていて、
自分の今の限界に挑戦!を考えるのではなくて、
また明日も楽しく走るための走りを考えながら走るって楽しいですね。
得たのは達成感ではなく、一体感から得た高揚でした。
あ、自分はみんなと同じだ~と。
社会としての役割や、仕事の責任や、立場とか、この場では何も関係なく
みんなと同じただ走ることが好きな人なんだ~と。感動しているわけです。
自分も走り終えたら自然と、まだ走っているランナーに声をかけていて
マラソンというのはすごく楽しいです。
途中足が痙攣して走り込み不足を実感ましたが。
これからも健康工芸家として走り込もう!
宮下智吉
料理家の角田真秀さん連載のウェブマガジン
暮らし上手「暮らし上手のおうちごはん」で二段のお弁当箱をお使いいただいています。
また、ただま発売中の書籍「暮らし上手archive毎日役立つお弁当便利帖」(枻出版社)の中でもお弁当箱をお使いいただいています。
さらに、「基本調味料だけで作る毎日の献立とおかず」(マイナビBOOKS)の中でもお椀などお使いただいています。
ちらしずしが盛られた御重もおいしそうです。
すみやの角田夫妻とのご縁は、僕の初めての個展からで、10年前までさかのぼります。
大学院生のころ、右も左もわからずに、とりあえずやってみよう!の様な展示をした時。
会期中に3回も来ていただきました。
技術的な仕事のきれいさも、器としての重さとか形も、今よりはるかに下手な仕事だったけれど、その時に作った二段の弁当箱を、ずっと使い続けていただいています。
弁当箱をはじめ、僕の作る器は、形としての定番を決めて作ることはありません。
形そっくりに倣い作ることが、自分に合わないというのが一番の理由で、倣うと制作途中で単調な作業になってしまうからです。数を追うことが身体に合わないのです。
弁当箱でも、その制作ごとに改良させ、良くする意識でいます。
角田さんにとって二段の弁当箱は、今作っているものよりも、初めて作った弁当箱の方を大切に思っていただいています。
当時の僕のつたない仕事を、料理のプロの視線から評価いただいているのは、すごくうれしくもあり、安心できるものでもあり、また制作する上でいつも考えさせられます。
初めての展示は、机の位置から、器の配置、天気、空間の流れ、ギャラリー脇の木香バラと春の匂い、漆でワクワクした感じ、そこで初めてお会いした方々、交わした会話、を今でも鮮明に覚えています。
あのすごくワクワクした感じには、当時より上手くなったはずの今でも、行くことができていません。言葉で表現することもできないのですが、そのワクワクする感じが大事なのです。
角田さんは器の使い手の目で、いつも大事なことを伝えてくれます。
上手さが光る器での食事は、普段の楽しい食事とはかけ離れた場所にあります。
上手さを追うことはしていないつもりでも、続けると技術は上手くなります。
どんなに上手くなってもワクワクできるような器はきっと作れると信じています。