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ごはんのおいしい漆の器

展示期間はいつも制作はお休みしているので
もんもんと考えるだけの日々が続く。

正直恥ずかしいことに、展示はいつも思っているイメージの半分も表現できていない。
反省部分が多く、もっと作りたかったものも多く。
技術を含め、自分の未熟さをすごく感じている。

今回の展示のテーマは元気な食卓で、静かでいいもの。
この器が生活の中にあったら周りの空気を少しでもあたたかく、居心地の良いものに
できているだろうか。思いはいきとどいているだろうか。

まだまだ足りない。

それでも、冷え込む天気の中たくさんの方に足を運んでいただき
手に取って頂き、すごくうれしい毎日を過ごしています。

それを励みに、ご期待に添えられるよう
ごはんのおいしい器をつくれるよう、もっと精進いたします。

僕の春の神楽坂もあと二日。

さあさあ充実した一年にしよう。






 

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つくる

P1140207.JPG







人の道具を作り続けるということは、
自分の使う身の回りの道具、環境が
いちばんここち良いことが大切だと思っている。

鉋や玄翁、刷毛に箆。
木工に使う道具も漆に使う道具もすべて自分に合わせたものだし。
作る姿勢、明かり。
ものを作りながら一緒に環境も作っている。
もっといい方法を考えて。

使いにくさを気づく。気づいたら改善する。
感覚を鋭くする。

そんなことをしっかり考えながら、ゆったりとした器を作っていきたい。

器は眺めるものよりも、ごはんを楽しむものでありたい。

ごはんを食べること、つくることは人一倍楽しんでいたい。






miblog.JPG






東京に雪が積もった。
普段見ている景色がぜんぶこんもりしていて、
雪のおかげで優しく見える。

雪が積もったような
こんもりかぶさった形を好んで作っている気がする。

自分の選ぶものの形は生まれ育ったよく見た環境とつながっているのだと思う。

色もそんな気がする。

胸をすくわれるような、ふんわりした絵が欲しくてずーと探しているのだけど
なかなか出会えない。











模様替え

季節の節目など、
ちょくちょくなのだが、
家の模様替えをする。

個展の準備に入るとなおさら。

住み心地や目線が気になり、
時間を考えず制作しながら掃除を余計にするので、
すこぶる住みやすくなる。

思えば、勉強するときに机の上が片付いてないと
落ち着かない子供だった。

近頃はさらに。

面倒くさいようだが結構気に入っている。

終わりの見えないことは楽しい。

こんなことに楽しみを感じるのが安上がりでうれしい。








あけました

実家で迎えた新年の始まりの瞬間は、蓮根のてんぷらを揚げていました。

近頃は気がつくと蓮に縁がある。
年末から受けている寺院の修復の仕事も家紋が蓮だったり。
そのほかにもちらほら目につくので、テーマは蓮。
さて、どんな一年になるのでしょう。

本年もよろしくお願いいたします。









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