Copyright © 2009-2015 Miyashita Tomoyoshi All rights reserved.
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
久しぶりに展示を見に目黒区美術館に行きました
手から生まれていることを感じる とてもいい展示でした
12月25日まで
秋岡芳夫展
家と木地場の往復の毎日が続いている
学生のころからお世話になっていた浅草の材木屋さんが
今年いっぱいで店をたたむというさみしい知らせを聞いた
行くたび 材木と一緒に家までトラックで送り届けてもらった
そこに行けば普通に会える親爺さんにも会いにくくなる
さみしくなるけれど自分に必要な分だけの木を選びに行って
材木屋の魂を何かの形で残してあげたいと思った
何に対しても こういうさみしい話は聞きたくないので
作り手はもっといいものを作り 伝えていかなくてはと
もんもんとたのしくこもっている
漆のおもしろいところは
毎年違う天候
木の育つ環境の違い
掻き取る人
などによって毎年違うところだと思います
毎年全く同じ性質の漆がとれる事はなく
僕たち使い手は
毎年異なる漆の癖を読み取って
その漆の良さを引き出す制作をしていきたいと思うのです
癖を読みとれるまで経験も知識もまだまだ浅すぎる僕は
これからも勉強に終わりはないと漆に携わる人たちに会う度
漆の木を見る度に思います
もっといい器を作るためには考えることも感じることも山ほどあって
終わりがないことは楽しいです
漆に見捨てられないように積んでいきたいと思います
最近のテーマはバランス
どんな思考でも表現でもバランスが大切だと思っているところ
生活も身体も同じこと
地球もエネルギーも
バランスを考えるのだけれど
ほんとうならば当たり前に感じるものだと思う
考えるより感じる
これもほんとうは当たり前にできるのがふつうなんだろうな