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博物館、美術館などでレプリカと、原物を見比べる機会はあるけど、
たいていほとんど原物のほうが印象に残るのは何だろうと、
最近改めて考えてみた。
大切に使い込まれ、燃えず、壊れず、時代を生き残ったものの強さが、そこに宿っているのはもちろん感じるけれど、それ以外の力の差は何だろうと。
器を自分が作るとき、
前にいい器を作って好評でも、それに倣うことはいつも避けようとしていた。
(同じ形を倣うこと)が機械的でつまらないと感じていたから。
また、(同じ形を倣うこと)は、 機械的でつまらないものだろうと、
鼻っから思い込んでいたからだ。
では同じではない器を作ろうと、図面は引かず、型も取らずやってきたが、
なんだかそれでも以前よりも器は硬く感じるし、機械的に作ろうとしていないつもりでも
なんだか機械的だと感じることが多くなっていた。
原物とレプリカを見比べる機会があって、何度か見比べてアッと思った。
レプリカは原物よりも上手かった。無駄が少なかった。上手くて美しくて、だから心に引っかからなかった。
原物は迷いと、不安と、感動が見えた。無駄や困惑の線がたくさんあった。そのモチーフを選んで図案化した感動や、そのモチーフが生活の風景の中に存在していた空気が感じられた。
それが心に引っかかり深く印象に残った。
レプリカというのは、そのものと同じ形で同じ技法のものを作るということではあるけど、作り手の意識で、必ずそれよりもいいものを、うまく作ってやろうという作り手の欲が生まれるのが当たり前で。
そして完成品が目の前に既にあるという欠点があるのではないか。
完成のイメージを持たないとものは作れないと教育されていたけれど、違うのでは?と思い始めた。
なぜなら、完成形が見えていると、そこに行きつくまでのやり直しや、困惑や、迷いや、失敗など少ない。
見えていないと、時間はかかるけれどそこに行くまでの時間は長く無駄も多い。
無駄が多いことで、たとえ同じに見える一本の線でも深く人の心を引き付ける魅力になるのではないかと思い始めた。
自分の考えている「いいもの」を作るためには、完成の形のイメージなんて完璧にできてはいけないのかもしれない。
同じものを作らないと意識することは、
同じではないものを作ろうという意識で作るということだから、
形を倣わないように意識してしまうというのは、
かえって形にとらわれているだけなのではないか?
それは表現の選択の幅が決まって狭くしていることなのではないか?
だったら意識して同じ形を倣い。
もしくはすべてを忘れることに力を注ぐ。
こうやって、いろいろ難しく考えて、
単純にワクワクするものを伝えたい。
AYUMI GALLERY 東京都新宿区矢来町114
2018年3/24(土)~4/4(水)
*期間中 3/29(木)のみ休み
11:00-19:00(4/4は17:00まで) 終日在廊します。
https://miyashitatomokichi.themedia.jp/
三春 in -kyo さん
松屋銀座ババグーリさん
での展示は
12日をもって終了いたしました。
お出掛けいただきました皆様、
お忙しい師走にもかかわらず、ありがとうございました。
お会いできなかった方々、申し訳ありませんでした。
一部作品はババグーリ本店(清澄白河)での
冬の贈り物展にて、引き続き紹介させていただきます。
最終日は24日です。
どうぞよろしくお願いいたします。
三春in-kyoさんの最終日は雪が降りました。
朝から在店させていただき、
雪の三春を初めて体験して、きれいな雪景色をたくさん眺め、
新雪を踏み歩き、のんきに雪を楽しみました。
雪が降っても楽しむことができる。
そういう大人になりたいと夢を見ていたんだと、
子供の頃を思い出しました。
12月12日in-kyo
展示の期間も残り数日。
お出かけいただきましたみなさまありがとうございます。
今回は、箸の絵付けワークショップを行います。
日時:12月17日(日)15時から17時頃まで
場所:神楽坂一水寮 悠庵 東京都新宿区横寺31-13
(東西線神楽坂駅から徒歩2分程)
定員:6名
参加費(材料費等全て込み):4000円(当日ご持参ください。)
制作:八角箸(材:鉄木、ふきうるし仕上げ)23㎝と21㎝の2膳を絵付けします。
制作内容:ふき漆の箸に、色漆を使い、自由な模様をつけましょう。
漆器をあつかう時の、気持ちよさとはまた違った、
素材としての漆をあつかう気持ちよさや、緊張感、楽しさを伝えられればと思います。
※筆を使って制作を行います。
直接漆を触ることはありませんが、漆が肌に付着するとかぶれることがあります。
かぶれの予防としては、日焼け止めや、ハンドクリームなどあらかじめ肌に塗っておくことで、油膜ができ予防になり良いようです。
持ち物:エプロン、髪の長い方は髪留めゴム
(使い捨ての手袋をこちらで用意します。)
※ご夫婦、ご友人、親子で参加し、1膳づつ制作をするのでも構いません。
出来上がりの箸は、漆の乾燥後2月初めに郵送いたします。
申し込み先:メールにて。
miyashitatomokichi@gmail.com
「冬の贈り物」
8日より始まります。
赤色をテーマに、
三つ入れ子の小さい弁当箱、入れ子のコップ、酒器など
参加させていただきます。
9日、10日は、本店で喫茶も開催しますので、
お近くにお出かけの際には、どうぞよろしくお願いいたします。
赤いモヘヤのニットやカシミヤのストールなどの身に纏うものから
茜で染めたウールのラグやパッチワークキルト、弁柄を焼き付けた陶器
漆塗りの器やガラスなどの、様々な作り手の暮らしにまつわる手仕事まで。
12月のババグーリでは、いろいろな赤で繋がる贈り物をご紹介いたします。
1年の締めくくりに、大切な人への感謝の気持ちを込めて
また、ご自分へのご褒美として。
さまざまな赤と出会いに是非お出かけください。
参加作家 大室桃生 冨沢恭子 西川聡 宮下智吉
ババグーリ 本店 12月8日(金)~24日(日) 11時~19時
ババグーリ 京都 12月9日(土)~24日(日) 11時~19時
ヨーガンレール+ババグーリ 丸の内 12月8日(金)~24日(日) 11時~20時